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人間の体は約60兆個の細胞でできています。そして、この細胞1つ1つには栄養素と酸素が必要です。
体を形成するために必要な必須アミノ酸や、ビタミン、ミネラルなどの微量栄養素は体内で合成することも貯蔵しておくこともできませんので、毎日の食事から摂取しなければなりません。
私たちの体は、私たちが食べたものそのものです。食べた物の履歴によってキレイに痩せることも可能ですし、肥満や生活習慣病になる可能性もあります。 |
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栄養学において人間が生きていくためには、糖質、脂質、タンパク質の多量栄養素(三大栄養素)と、三大栄養素にビタミン、ミネラルの微量栄養素を加えた五大栄養素が必要と言われています。 |
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炭水化物 |
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炭水化物には、エネルギー源となる糖質と、人間の消化酵素では消化されないためエネルギー源にはならない繊維があります。 かなりの部分のブドウ糖はグリコーゲンとなって肝臓と筋肉に蓄えられ、必要に応じてまたブドウ糖となり、エネルギーとして使われます。糖質は、エネルギー源として速やかに利用できることと、蓄えて持続的に利用できることが特徴です。 |
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脂質 |
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脂質は、高エネルギー源として重要であり、吸収された脂質は腸内で再合成されてエネルギー源となり、また、神経組織やホルモンの合成材料にもなります。残りは貯蔵脂肪となって体温の維持などに役立てられます。貯蔵脂肪はエネルギー摂取が不足したときに多く使われます。 |
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タンパク質 |
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タンパク質は、からだづくりの全てに不可欠であり、体内では、タンパク質の合成と分解、排泄が常に行われています。
タンパク質は約20種類のアミノ酸が結合したものですが、アミノ酸の中には、体内で合成できないものがあります。それを必須(不可欠)アミノ酸(9種)言い、必ず食物から摂取しなければなりません。それ以外のものを可欠アミノ酸と言います。
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ビタミン |
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ビタミンは生体内の機能を正常に維持するため、ごく微量必要とする有機化合物です。生理作用の調節や、酵素を活性化させる補酵素として新陳代謝に使われます。体内で必要量を合成できないので、食物から摂取しなければなりません。水に溶けるビタミンを水溶性ビタミン、脂肪に溶けるビタミンを脂溶性ビタミンといいます。全部で20種類を超えるといわれています。
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ミネラル |
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ミネラルは、体の構成成分としての役割と、生理作用を調節する役割とを果たしています。体の構成成分としては、骨や歯などの成分(カルシウム)や筋肉、細胞膜、血液(鉄、カルシウムなど)などの軟組織の成分になります。
ミネラルは人体に4%含まれ、カルシウムのように体内含有量が1kg以上のものから、超微量元素まで40種類を超えるといわれています。ミネラルは体内で合成されないため、食物からの摂取が必要です。
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水 |
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水は栄養素ではありませんが、きわめて重要な成分です。成人の場合、体重の50〜60%を占め、その13分の1を失うと生命が危険になります。水は栄養素の摂取、溶解、消化、吸収、体液の流動、代謝物の排泄、体温の調整、体細胞の維持などに使われます。
一般的に1日1.5〜2リットルの水分補給が必要と言われます。 |
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